社長と経営者の違いなんて、気にしたことがありませんでした。
正直、社長と経営者には大差なく、言葉が違うだけだと思っていましたから。
当時23歳で社長になった私が10年後に倒産を経験するまでは…。
(今となっては勘違い)
その後、運良く上場会社2社の社長室を渡り歩き、そこで2人のプロの経営者と仕事を通して、社長と経営者の違いを、まざまざと見せつけられた経験があります。
それもあって、再起した今では、社長と経営者には大きな違いがあることを身に染みて実感していますし、社長と経営者の違いを抑えておかないと、マズイ状況になることだけは間違いありません。
社長と経営者って何がどう違うのか?
社長と経営者は、何もかもが違うと言っても過言ではないです。
が、強いて言えば社長と経営者の違いは…
『狙って業績を上げられる力(コントロールする力)があるかどうか』
に集約されると思います。
勿論、その力があるのが経営者であり、なくても務まるのが社長。
その他、それぞれ具体的な違いは、次のようなモノです。
【社長】
- 先が見えない経営を行っている
- 業績を狙って出すことができない
- 会社経営をコントロールできていない
- 税法や会社法などについて法律にも精通していない
- グループの会社の社長を統率する力がない(必要ない)
【経営者】
- 先の見える経営を行っている
- 狙って業績を上げられる力がある
- 会社経営をコントロールできている
- 税法や会社法などについて法律にも精通している
- グループの会社の社長を統率する力がある
社長には誰でもなれるけど経営者には誰でもなれない
社長には、誰でもなれるけど経営者には誰でもなれない。
仕事がら、数多くの社長と出会ってきてそう思います。
それこそ、社長は、代表取締役として登記すれば誰でもなれます。しかしながら、経営者は、紙面上に書けば、なれるというものではありません。
経営者になるには、一体どうすれば?
経営者になるには、率直に言って、努力と才能が必要です。
- 経営全般の知識 ⇒努力でカバーできる
- 経営センス ⇒才能が必要(努力でカバーできない)
経営センスというのは、経営において感覚や感性が優れているということです(知識や理論を超えた説明し尽くせない領域)
野球で言うならば、バッティング・センスのあるなし。服で言えば、服のセンスのあるなし…というのと同じです。
ようは、会社経営において、望む結果を出せるという力ですね。
ましてや、会社経営というのは、教科書にあるような知識や机上の理論が通用しない世界ですから、経営センスは非常に重要な要素です。
社長が経営者に近づくには
経営センスがない社長が経営者に近づくには…(昔の自分もそうでしたので経験上)
『会社経営を可能な限り数値で把握、分析し語るようにすること』
(※)ただし、表面的な数値にとらわれないこと
そうすれば、多少経営センスが劣っていたとしても経営者に近づくことは可能です。
なぜなら、経営者は、数値ありきとまではいきませんが、表面上の数値を見て様々な経営上の問題点や改善点を瞬時に判断しているからです。
ただ単に表面上の経営数値だけで判断しているのではないのがポイントですね。
少なくとも、私が仕えたプロの経営者(上場会社の社長)は、数値に対して目を光らせていましたし、数値に対しての深い分析を行っていました。
言うまでもなく、経営の数値を語るには、仕組みとして会社経営が稼働しているという前提があります。
いわゆる、仕組み経営をしているやつですね。
【参考】仕組み経営の言葉に反応する社長の会社は【業績が安定しない理由】
社長と経営者は違う存在だが目指すところは同じ
さて、これまでお伝えしてきたように、社長と経営者は、違う存在です。
しかしながら、会社経営を通じて、関係者(社員、家族、お客さん含め)が豊かになっていくことを目指していることは同じだと思います。
その中でも、相応のリスクを負い会社経営をしている社長や経営者が、お金・時間・健康・家族・尊敬の5つ全てを手に入れて、社長や経営者にふさわしい人生を送るべきだと私は考えています(それが『真の社長』)。
じゃぁ、具体的に何をどうすれば、そうなれるのか?そのあたりのヒントや答えを【『真の社長』になるためのメルマガ講座 】で詳しくお伝えしています。
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