会社経営って利益を出さなければならないですよね。
「そりゃぁ、そうだろ…」
「会社経営は、利益出さないとやっていけないんだから」
ええ、勿論、私もそう思っていた時期がありました。
かれこれ20年程度、会社経営してきていますが、そう思っていた時期の方が圧倒的に多いです。ただひたすら、利益を出すことだけを考えていた時期もありましたし…汗
しかしながら、会社経営で利益を出さなくても良い条件を知ってからは、精神的にかなり楽になるとともに、これが本来の会社経営なんだということに気づきました。
会社経営で利益を出さなくても良い条件
「会社経営で利益を出さなくても良い条件なんてあるのかねぇ」
と思うのも無理はないと思います。
しかしながら、会社経営で利益を出さなくても良い条件というのがあります。
それは…
目的(本当に達成したいこと・到達したい状態)が達成デキている時。
・目的を達成している=利益を出さなくても良い
より正確に言うならば、会社経営を通じて目的が達成デキるための必要最低限の利益が確保デキていれば、それ以上利益を出さなくても全く問題ない。
必要以上に利益を出すリスク
会社経営において、必要以上に利益を出すリスクを負う必要はないんです。
どういうことかというと…
例えば、会社経営で利益を出すのが、自分の家族に人並み以上に豊かな生活をさせ家族仲良く暮らしていく。ということが目的の場合
利益を出すために休日も返上し朝から晩まで働きそれでようやく、家族に人並み以上に
豊かな生活をさせられるほどの利益を出すことがデキたとしましょう。
しかしながら、その代償として会社経営が大変で、家族とロクに話しをする時間もなければ食事や旅行に行く時間もない…。
一番大切な家族と過ごす時間すらなく、やがて、気持ちが離れていき家族との間に距離が生まれ、冷え切った関係へとなり最悪の場合、離婚や家庭崩壊。となってしまうケースは決して珍しくありませんよね。
ちなみに、私の知人の社長でもそういうパターンで離婚を繰り返している人もいますが。
利益を出すより大事なこと
『試合に勝って勝負に負けた…』
という言葉がありますが、正にそれと同じで会社経営で利益は出したけど本当の目的(家族に人並み以上に豊かな生活をさせ家族仲良く暮らしていく)は叶わない…みたいな。
これでは、会社経営をして利益を出す意味がないですよね。
つまり…
目的を達成するために利益が必要なのであって、利益を出すこと自体が目的ではない。
強いて等号で表すならば…
- 利益を出す < 目的を達成
会社経営で利益を出すのは本当は何のため?
会社経営で利益を出さなければならないことを、漠然とでも理解している人は多いと思います。
では一体、その利益を出すのは本当は何のためですか?と言われて、明確に答えられるでしょうか?
・生活のため
・社員のため
・会社の事業を継続していくため
・その他
という項目が思い浮かぶでしょうけど、どれも間違いではないと思います。
しかしながら、ここでひとつポイントとしてあるのは、ありふれた教科書的かつ表面的なものではなく、本当に嘘偽りなく心の底から思える利益を出す目的(何のため)が必要なんです。
表面的な利益を出す目的では力尽きる
では、なぜ本当に嘘偽りなく心の底から思える利益を出す目的でなければならないのかと言うと…
そうじゃないと、いつまでたっても利益を出さなければならないという強迫観念みたいな迷路に迷い込み仮にいくら利益を出しても、その迷路から脱出できなくなりやがて力尽きてしまうからです。
こんな感じに…
・「一体何のために利益を出しているんだろ…?」
・「いくら利益出したって税金で持っていかれるだけだし…」
・「だったら、こんなに苦労して朝から晩まで働く意味あるんだろうか…」
という具合に、心に迷いが生まれ解消されなければ、本来の力を発揮できなくなっていき立ち止まってしまう。
場合によっては、そこから動けなくなる人もいるでしょうし力尽きる人もいますからね。
言わば、会社経営をしている経営者(社長)のうつ病みたいなもんですよ。
正直、他ならぬ私自身もそういう時期がありましたらからわかります…大汗
とまぁ、そうなってしまうのも利益を出す目的(何のため)が本当に嘘偽りなく心の底から思えるものじゃないから、そういう風になってしまうんです。
だからこそ、誰に何を言われようとも関係なく、会社経営で利益を出す本当の目的(何のため)を明確にしておく必要があるんですよね。
利益を出す目的が明確なら迷いがない
例えば、人によっては会社経営をすること自体が目的だったり、自分が考えたサービスを世界的なレベルで広めることを目的としている場合があります。
その場合、利益が出る分を全てそのサービスの充実やレベルアップに投資し続け利益が出ないまたは赤字でも良しとする。
それでも、本当の目的がソレであれば、何ら問題がないどころか、むしろ、それでOKなわけです。
そうじゃなければ利益を出す意味がないわけですから。
逆に言うと、利益を出す目的がハッキリと明確になっている人は、迷いがない分だけ凄まじい勢いとパワーを発揮して利益を出す。
そして、その利益を目的を達成するためだけに活用していますよね。だから、目的が叶うわけです。
会社経営で利益を出さなくても良いと言えるようになるには?
会社経営で利益を出さなくても良いと言えるようになるには、逆説的ですが、利益をしっかりと出せるようになっていないと、そう言えない。
なぜかと言うと…
私自身、会社経営で利益を出せていない時には、そんなこと思いもしなかったからです。
「とにかく利益を出さなきゃ…」
みたいな日々でしたから…汗
目安となる会社の利益と役員報酬
会社の経常利益が1,000万円、2,000万円。
それプラス自身の社長としての給料(役員報酬)が経常利益と同程度になるのが、そう思える(会社経営でそれ以上利益を出さなくても良い)目安だと思います。
少なくとも、私の場合は、そう実感しました。
【参考】社長にふさわしい年収はいくらなのか?の答え【平均年収は無視】
会社の利益や役員報酬以外で目安となるモノ
やはり、時間だと思います。
仮に、どれほどの自由な時間(趣味に費やす時間、友人や仲間、家族とゆったりと過ごせる時間)があるか、どうか。
もっと言うと、相応のリスクを負い社長として生きているなら、お金・時間・健康・家族・尊敬の5つ全てを手に入れて、社長にふさわしい人生を送るべきだと私は考えています(それが『真の社長』)。
そのために(目的に)会社経営で利益を出す。
そんな理想的な社長らしい人生を送るためには、何をどうすればいいのか?についてのヒントや答えを【『真の社長』になるためのメルマガ講座 】詳しくお伝えしています。
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